2007年3月11日 (日)

レーシックの満足度はどのれくらい?

近視のレーザー治療であるレーシックを受けた後の、視力に患者さんはどの程度満足できるのでしょうか。
クリニックにもよりますが、しっかりしたクリニックであれば、治療前のカウンセリングや診察の際に、データなどを用いてどれくらい視力が回復するかということだけでなく、レーシック後の問題点や合併症、副作用などについても説明してくれるようです。
レーシックなどの屈折治療には、視力が思うようにでないことがあります。充分に納得してから治療に臨まないと、そうした事態になったときに後悔することになりかねません。
レーシックを受けたからといって、必ずしも希望の視力になるわけではありません。現在の自分の視力を理解し、データなどからどの程度視力を見込めるのか、執刀する医師とよく相談して納得する必要があります。
PRK、レーシックはどちらも光が通過する角膜中央部に治療をします。しかし、レーシックでは翌日から視力が回復することが見込まれますが、PRKでは上皮細胞の再生に時間がかかるためにレーシックのようには行かないのです。
強度近視や最強度近視で治療を受けた方は、とにかく裸眼で生活できるようになれば満足だと思うようです。ただし、レーシックで3ケ月以上たっても見えないようであれば、それ以上はあまり期待できないようなので、再治療を考慮する必要があります。
レーシックは治療後の安定も早く、通常の近視では、6ケ月程経過すると視力はほとんど変化しないからです。
PRKはレーシックと異なり角膜上皮の再生に3~4日かかります。徐々に見えてくるようになるのです。ただし、レアケースですが、1ヵ月後から混濁が出る ことがあります。また夜、光がぼやけて見えるハロが起きることがあります。しかし、心配はありません。通常は3ヶ月を経過したころから徐々に軽減してきま す。
レーシック、PRKいずれの治療方法でも術後に遠視になる可能性があります。ただ、若干の遠視の場合、遠くが良く見えるというので、患者さんとしては問題 はないようです。しかし、高齢の方や近くを見る事務系の仕事をしている方などは眼の疲れを感じることがあります。その場合は再治療を検討することになりま す。
レーシックを受けた方の9割以上の方がレーシックに満足したと感じるようです。一部の方で、レーシック前に過矯正気味のコンタクトレンズを使用していて非常に見える状態の方がレーシックを受けた後に物足りなさを感じることもあるようです。
PRKにしろ、レーシックにしろ、全ての方の理想の視力になれる治療法というわけではないのです。もしレーシックなどの屈折治療を受けるとであればクリニックや独学などで問題点や副作用を理解する必要があるのです。
また、レーシック前の診察の際に自分の眼が治療に適しているのかどうかクリニックの説明や独学でしっかりと理解をする必要があります。そうすればレーシック後の視力に満足できるはずです。

レーシック後の検査

レーシック治療の翌日、検診が行われます。すでにフラップ作成の痕跡は見られませんし、視力も回復しています。しかし、一時的な遠視状態なので、遠くはよく見えるのですが、2~3日のあいだは近くは見えにくいようです。
2回目の検診となるレーシック後1週間目の検診では、レーシック前に、軽度、中度の近視だった人は、概ね予定の視力になっていることが多く、近くを見ても無理があることは無いようです。眼に触れてもほとんど痛まなくなっています。
まれに、暗くなると、光の周辺がぼやけてしまうハロが現れる方もいるようですが、この現象はレーシックのレーザーが角膜中心に当てたれたことによるもので、3ヶ月程度で収まります。
レーシック後1ヶ月検診でほとんどの患者さんが希望の視力を得ています。もちろん個人差もありますが・・・。レーシックの効果が不足していて、再治療が必要かどうかは3~6ヶ月検診で判断します。
レーシック治療後、やや近視が残って再治療を行う場合もあるようですが、その割合は3~4%程度です。しかし、四年前のレーシックに比べると、データは改善されてきており、最近に限って言えばその割合は、1%以下になってきている報告があります。
レーシック後3ヶ月検診では、暗い場所での視力の低下を感じる方も少なくなってきます。視力は安定し、ほとんどの方は、問題の無い程度に落ち着いた視力になります。
このあと6ヶ月検診が行なわれます。3ヶ月検診でやや近視気味の人も改善していることがありますが、レーシックでは3ヶ月検診のデータとあまり変化がおきていることは少なく、すでに傷も安定していることが確認できます。
レーシックの治療を受けて、再び元の視力に戻ることはあるのでしょうか?PCの前などに座って長時間モニタを見るような仕事の場合は、再度視力が低下してくることがあります。そういうおそれのある場合は、軽い遠視用のめがねを掛けて仕事をしたほうがよいと言えます。
遠視用のめがねといってもほとんど板ガラスと変わりません。非常に薄いものです。レーシックを受けた方は、こうしためがねを使用しなくても、近くも遠くも 裸眼で見えますが、レーシックを受けてから角膜が安定するまでの6ヶ月くらいは裸眼で超時間近くを見ないほうがよいのです。
一方、レーシックを受けた後に、遠視になることがあります。この場合は再治療が必要なケースもあります。ただし、年齢的なことから遠視になることもあるのでレーシックが原因ということではない場合もあるようです。
つまり、高齢で、レーシックを受けようと思っている方は、あまり視力を出す必要は無いのかも知れませんね。
また、老眼が気になる方のレーシックでは、通常よりも照射度数を軽くしてインプットします。そうすることによって、知覚を楽に見ることができるようにしま す。遠くは少し物足りないかもしれませんが、老眼は近くを見るのが辛いですからね。こうした調整は初診の際にしっかり問い打ち合わせるようにします。

レーシック後は?

手術を受けるクリニックによってレーシックにはさまざまな方法がありますが、一般的にはレーシックは次のように施術されます。
1.レーシック治療専用のベッドに横になり、頭部を動かないように固定します。
2.レーシックを受ける目の周辺を入念に消毒します。
3.レーシックの施術を受ける眼に局所麻酔をします.
4.マイクロケラトームを使用して滞りなくレーシックが行なえるよう、瞼を開く装置で眼を開放した状態に固定します。
5.瞳孔の中心とフラップ作成の後の場所を確認するためにマーキングをします。
6.フラップを作成するIブレードの動作とヒンジと呼ばれるフラップ接合部を確認した後、レーシック用のマイクロケラトームを眼に固定します。その後吸引 が開始され、吸引圧力がチェックされた後、足元のスイッチを入れます。すると、レーシック用マイクロケラトームに組み込まれたステンレス製のブレードが高 速で進んで行き、フラップを追います。最後にブレードはヒンジだけを残してストップし、最初のポジションまで後退します。
7.作成したフラップをめくります。フラップの裏面が乾いて傷ついてしまわないように、工夫してフラップを固定します。そして、角膜実質面の水分を除き、 患者さんの眼の光輪がずれていないかを確認します。このときからレーシックの終了までは、眼の前がかすみ、何も見えない状態になります。
8.レーシックのレーザー照射音を聞かされます。何秒照射するか説明を受けたあと、レーザーのテスト音を聞かされ、慣らされます。眼が動かないように、レーシック用の器具を用いて眼球が固定され、レーザーが照射されます。照射時間は矯正度数によって異なります。
9.フラップがマーキングにあわせて戻され、レーシック用の特殊な器具により、薬液で洗浄されます。この洗浄が十分でないと、金属粉や異物が各膜状に戻っ てしまうため、レーシック用の顕微鏡で確認しながら念入りに行なわれます。表面の余分な水分をレーシック用スポンジで吸収させてから、角膜を数分乾燥さ せ、フラップを接着させます。
10.フラップの接着を確認し、レーシック用の目薬を点眼して、炎症や感染を防止してレーシック終了です。この時点で視力がある程度回復していることもあるようです。
レーシック治療終了後はリラクゼーションルームのようなところで、で約1~2時間程度眼を閉じて安静にします。その後診察をして、フラップの状態を再度確 認してから、保護用のメガネをして帰宅します。レーシック治療後、角膜の状態は、診療室のモニターで確認できます。レーシック治療直後は、角膜のフラップ 痕と、それによる影が見えます。

レーシックとPRKの今後

近視レーザー治療の今後はどうなっていくのでしょうか。
エキシマレーザーを使用した近視治療として脚光を浴びたPRKは、そのシェアをレーシックに奪われています。
理由としては、PRKはレーシックと違い、治療後に痛みが一週間続くとか、ボーマン膜が失われるなど、いくつかの欠点が指摘されているということもあります。
しかし、レーシックがPRKにとってかわった最大の理由はPRKは強度近視の矯正後に発生する角膜混濁を避けることができないということです。
最高に優れたレーザーで治療をしても、レーシックを行った場合と異なり、若干の患者さんには一時的な混濁ができてしまうのです。
混濁が生じた場合でも、ほとんどの症例が半年ほどで消えるのですが、矯正効果が下がるため近視が残ってしまいます。
PRKでは、レーシックと違い、こうした欠点が克服できていません。
こうしたことから、最近、欧米ではレーシックが主流となっています。
レーシックは本来、強度の近視に使用されてきましたが、現在では、レーシックは軽度近視から強度の近視までも治すことが可能です。
そのため、レーシックでほとんどのレーザー治療を行うようになると思われます。
コンタクトレンズなどの愛用者であっても、めんどくささから解放されたいという理由からでも、気軽にレーシックを受けられるようなところまでレーザー治療の技術は進歩してきています。
レーシックの知識をしっかりと身につけて、コンタクトレンズや眼鏡から開放されるのもいいかもしれませんね。

レーシックとPRK

PRKとレーシック、同じレーザー治療ではあるのですが、違いはどこなのか見ていきましょう。
エキシマレーザーと呼ばれる、ハロゲンと希ガスの化合物であるレーザーをPRKやレーシックでは使用します。エキシマレーザーは1980年代から眼科で利用されています。
エキシマレーザーには通常のレーザーの特徴である高熱や衝撃波による組織破壊が比較的少ないため、PRKやレーシックの際に角膜照射用に使われています。また、その特性からコールドレーザーとも呼ばれています。
エキシマレーザーを使用すると角膜をキレイに加工することが可能です。そのためPRKやレーシックに使用されます。
PRKは角膜に高出力のエキシマレーザー(半導体レーザーで行うPRKもある)を直接照射し、角膜中央部の組織を気化蒸散(タンパクの分子結合を分解)させ、角膜の形状を変化させて屈折矯正を行う治療方法です。
PRKはFDAに認可されたエキシマレーザー装置を使用し、正しく行われれば、安全性の高い治療法でもあります。
ただし、通常よりも角膜上皮が厚く再生してしまい、矯正の効果が低くなってしまうことがあります。
上皮が厚く再生してしまい、矯正の効果が低かったとしても、レーシックなどで再矯正が行えますので、特にリスクはありません。
レーシックとは、まず角膜をマイクロケラトームという特殊な器械で薄くめくります。そして、はがされた角膜の組織にレーザーを当てて屈折矯正を行う治療法です。
元来、レーシックは今日と近視を矯正するのことに適しているとされていました。
しかし、レーシックはPRKと比較して、角膜混濁の発生がまず起こりません。また、レーシックは治療後の視力もPRKよりも安定し、回復も早いことなど、PRKよりも有利な点が多いため注目を集めるようになってきました。
現在では、レーシックは軽度の近視矯正にも実施され、かなりのクリニックで、レーシックが主となってきています。

レーシックの基本的なこと

人が遠くの景色を見ている時、遠くからの光は、角膜、虹彩、水晶体、硝子体の順に通過し、網膜で像を結びます。
角膜などにより、光は屈折され、問題のない目であれば、網膜上でピントが合いますが、近視、遠視、乱視などの異常がある場合は、ピントが手前や後ろにずれてしまいます。
このような異常を屈折異常といい、この程度をD(ディオプター)と略して記します。
近視の場合、度合いを示す数値の前にマイナスをつけ、遠視の場合はプラスをつけるのです。
屈折異常を矯正するためにはメガネやコンタクトを使用するほか、屈折治療を行い、光の屈折を調整して焦点を合わせる方法があります。
現在、この屈折治療の主流になりつつあるのが、レーザー治療です。
レーザー治療の一般的なものはPRKとレーシックです。
先進国で一般的に行なわれている屈折治療であるPRKやレーシックが、メガネやコンタクトレンズによる矯正が主な日本でも、近年注目を集めるようになって来ました。
PRKやレーシックなどの屈折治療は、目の中で、光を屈折させる率が最も高い角膜の形を変えることにより、視力を矯正します。
PRKとは、フォトレルラクティブカラテドミーの略で、面に対してエキシマレーザーを照射し、角膜の中心部分の形を変化させ、屈折の加減を調整する手法です。
レーシックとは、Laser Assisted in‐situ Keratomileusisの略称で、マイクロケラトームという器具を用いて、角膜の表面を薄くめくってフラップを造り、エキシマレーザーを角膜中央部 に照射後、フラップを戻して屈折度合いを調節する治療です。
マキシマレーザーとは進行方向と波長が一定であり、非常に強いエネルギーをもった光の束のことで、医療の分野では幅広く用いられています。

その他のカテゴリー